ヤマタノオロチってどんなバケモノ?
ヤマタノオロチが登場する神話については、
スサノオでまとめていますので、こちらをどうぞ
このページでは、ヤマタノオロチそのものについて紹介します!
『古事記』・『日本書紀』で描かれているヤマタノオロチは、
- 漢字で書くと「八岐大蛇」
- 八つの頭と八つの尻尾をもつ大きな蛇
- 体は大きく、八つの山と八つの谷を覆いつくす
- 頭上にはいつも雲がかかっている
- 体中に苔、杉、ヒノキなどが生えている
- 腹は血で赤くにじんでいる
- 目は赤く光る
と書かれています
そして、人の娘をさらっていく
うん、バケモンやがな!
そして、そのバケモノをスサノオは倒すわけです
だとすればスサノオは思っている以上にスゴイですよね!
その時、舞台となったのが出雲市に流れる斐伊川(ひいかわ)です
実際に、斐伊川沿いにはヤマタノオロチの住処だった場所や、
酒に酔ったヤマタノオロチが枕にした山や、
ヤマタノオロチの首を埋めた場所など、
神話ゆかりの場所が数多くあります!
ヤマタノオロチって結局なに?
と、まあここまで書いてきましたが、
こんなデカいバケモノが実際にいるわけも無く・・・
ヤマタノオロチとは何かをデフォルメしたものだとされています
その何かとは?
実は、斐伊川そのものだと言われています!
斐伊川の写真をもう一度見てもらうと、
川が少し赤く見えませんか?
実は斐伊川は鉄分が多く、赤く見える川なんです
そして、ここで思い出して欲しいのが、
ヤマタノオロチの腹は血で赤くにじんでいることと、
ヤマタノオロチの尻尾から神器の剣が出てきたことです!
つまり、ヤマタノオロチ神話とは、
- 出雲の人は、毎年氾濫を繰り返す赤い川・斐伊川に困っていた
- そこにスサノオがやってきて、治水工事を行う
- すると氾濫がなくなった
- 出雲の人々はスサノオを英雄として称える
- そしてスサノオは、斐伊川の鉄から神器の剣を作る
といった出来事をデフォルメした話だという訳です!
ヤマタノオロチの正体が赤い川だったとしたら
大きすぎるサイズにも納得がいきますね!
まとめ
でも、神話というのは不思議なもので、
神話の舞台と呼ばれる場所は数多く存在し、
その伝承はいつからなのか不明なほど古いものばかり
なので、まるで本当にあった出来事のように思えてしまう
だから面白んですよね~
もしかしたら、記述よりも小さいサイズで
実際にヤマタノオロチがいたのかも!?
そんなことを言っても誰も否定できないのが
神話の面白いところです!
こういったユーモアって大事ですよね~(笑)
さて、次のページでは正真正銘のしゃべる動物が出てきます!
それが「因幡の白兎です」