はじめての日本神話

天皇家に関する有名人3人! 
ヤマトタケル

ヤマトタケルってどんな人?

日本神話でアマテラスやオオクニヌシと 並ぶほどの有名人がヤマトタケルです! 何をした人か、ずばり、 大和と敵対する勢力を倒し、大和の勢力を拡大した人です! しかも、負けたことがないという無敵っぷり! 見た目は女装できるほどの美形。 気性は荒々しく、けっこう容赦はしないタイプ。 ただ、親し気な人には弱音を言うという、 なんともマンガの主人公みたいな人です。 図①
そんな彼が敵対勢力を倒すことになったのはなぜかというと、 気性が荒々しいことから、お父さんである時の天皇に危険視されていたからです

ヤマトタケル神話

ヤマトタケルが出て来る神話について簡単にまとめると、、、


息子・ヤマトタケルの
気性の荒さに天皇は悩んでいた。
その頃、敵対勢力が日本列島のあちこちに。
天皇、息子・ヤマトタケルに
敵対勢力を成敗するよう命令。
ヤマトタケルはお父さんの期待に
応えようと頑張る。
日本列島の西へ東へ赴いて、
各地の敵対勢力を成敗していきます。
そんなヤマトタケル、ある日気づく。

ヤマトタケル 「こんなに敵を倒しに行かせるって、父さん、俺を心配してないん?」

この悲しみを、叔母に相談する。
叔母さん、かわいい甥に対して、
なんと神器である剣を
ヤマトタケルに貸すことに。
その剣を持って行った先で、
ヤマトタケルは最大のピンチに!
敵対勢力が野原に火を放ち、
ヤマトタケルは火に囲まれる。

ヤマトタケル 「どうしよう!このままやったら燃えてまう! せや!もらった剣で周辺の草をなぎ払って、こっちからも火を付ければいいんや! そうすれば俺には火が来ないし、火と火がぶつかり合って俺は助かるぞ!」

図②

本当に助かったヤマトタケル。
神器のおかげで危険をきりぬける。
その後も成敗の旅は続く。
次は伊吹山の神を成敗することに。
何を思ったのかヤマトタケルは
神器の剣を置いていくことに。
そして伊吹山の神である
イノシシに対面するも、
スライムみたいなザコと勘違いして、
無視するとイノシシ神ぶち切れ。
イノシシ神が大量のひょうを降らせて、
ヤマトタケルは衰弱。
その後も回復せず、
大和に帰ることなく
ヤマトタケルは亡くなる。
お付きの人や結婚相手の姫は
ものすごく悲しみ、
彼の亡骸を丁重に埋葬したところ、
ヤマトタケルは白鳥に姿を変えて
飛び立っていったとか。
図③
飛んで行ったのは、大和の方向でした。


、、、といった具合です。 ちなみに、お父さんである天皇は彼の死を悲しみ、 彼が平定した場所を後に巡っているそうです。 ただいずれにしても、生きている間は お父さんからは認められなかった悲劇の英雄ですよね。 本当にマンガの主人公みたい。

まとめ

「てか、イノシシ神って、急な「もののけ姫」みたいな感じは何?」
そう思われた方も多いでしょう。 ただ、討伐しに行った理由は謎なんです。 でもどうやら、この時には剣のご加護がなくなっていたことを この一連の話で暗示しているのだそう。 強かったけれども戦を重ねて疲れ切っていた。 でも、神器の剣を持っていたから 何とか生き長らえていた、 という訳です。 本当に悲しい英雄ですよね~。

彼の死後、神器の剣は彼が置いていった場所で祀られることになります。 その場所が、名古屋市にある熱田神宮です。 熱田神宮
そして、ヤマトタケルが草をなぎ払って難を逃れたことから、 神器の剣は草薙剣(くさなぎのつるぎ)と呼ばれるようになりました。

ヤマトタケルのおかげで、ヤマトの国は大きく勢力を拡大することになります。 そして、拡大した国をより豊かにしていったのが、名前だけ有名な「仁徳天皇」です!

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