ふたたびの断絶危機
強権的だった雄略天皇亡き後、跡を継いだのは息子の㉒清寧天皇でした。
しかし、㉒清寧天皇には子が居ませんでした。そこで、皇族の大捜索が始まります。
すると、雄略天皇の即位前の動乱から逃れていた二人の皇族兄弟が見つかります。
彼らは、下層民に姿を変えて難を逃れていたのです。
こうして兄弟は、天皇の後継者として都に迎えられるのでした。

ほどなくして㉒清寧天皇は崩御し、
兄弟間での譲り合いの結果、弟が㉓顕宗天皇として即位します。
かたき討ち
㉓顕宗天皇は父の敵である雄略天皇が許せず、兄に陵墓の破壊を命じます。 しかし、兄は少しだけ破壊するだけでした。そして、もう復讐の連鎖は終わらせようと弟を諭します。 こうして、血みどろの後継者争いはひとまず終止符が打たれました。
ちなみに、この話までが『古事記』の内容です。ここから先の出来事が書かれているのは『日本書紀』になります。 ひとまずはお疲れさまでした!ここからは「神話」ではなく本当の「日本史」になります!
とうとう、、、
㉓顕宗天皇が早くに崩御すると、 兄が㉔仁賢天皇として即位します。 そして次に即位したのは、その㉔仁賢天皇の息子、㉕武烈天皇でした。 しかし、この㉕武烈天皇はすぐに崩御してしまいます。 ここに、仁徳天皇から続いていた男系の血筋が途絶えてしまったのです。 せっかく皇子達が帰還したのに、、。 こうして、都の人々はもう一度、天皇の血筋を探さなくてはならなくなりました。
~神話紀行~
櫻田山神社
㉕武烈天皇を祀る神社で、お笑いタレントの狩野英孝の実家としても知られています。 櫻田山神社に関するページは こちら からどうぞ!
