はじめての日本神話 スサノオ

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犯罪者スサノオ

スサノオは、神の国を治めるアマテラスの弟です。
ただ、少し素行に問題がありまして、、。
彼がやった行動の一部を並べると。

といった感じです(こんなのイラストに出来ません!)
特に最後の出来事で、その娘はおどろいた拍子に転んで、
打ち所が悪く、〇んでしまいます。
それを聞いたアマテラスはショックを受けて、洞窟に引きこもってしまいます。
これが天岩戸神話(確認したい方はクリック)に繋がるという訳です。
アマテラスが出てきて世界に明るさが戻ると、
神様たちは原因となったスサノオの財産を没収し、
メッタメッタのギッタギッタにしたあと、スサノオを神の国から追放します。

ここだけを見るとスサノオはかなりヤバい神様ですが、
ここで終わらないのがスサノオです!

逆転人生(神生?)のはじまりです!

英雄スサノオ/「ヤマタノオロチ神話」

スサノオが英雄へと変わったのが、「ヤマタノオロチ神話」です。
そして、この話から神話の舞台は、神の国から出雲に移ります。
「ヤマタノオロチ神話」がどんなストーリーなのか、簡単にまとめると、、、、


神の国を追放されたスサノオ。
悲しみで地上をさまよっていると、今の出雲にたどり着く。
そこに、スサノオ以上に悲しそうな家族を見つける。
訳を聞いてみると、
●出雲の家族・父
「この時期になると、ヤマタノオロチというバケモノがやってきて、
 毎年一人ずつ子どもたちを連れ去ってしまうんです
 そしてとうとう、この姫が最後の一人になってしまったのです」
(ヤマタノオロチについてはヤマタノオロチ(気になる方はクリック)をどうぞ)
その姫に一目ぼれするスサノオ。
●スサノオ
「そんなら俺が
 ヤマタノオロチを
 退治してやるから、
 その姫を俺にくれ!」
図①
退治してくれるならと出雲の家族側は「いいよ」の返事。
●スサノオ
「よし、じゃあ、
 強い酒を用意してくれ!」
「それをバケモノに飲ませて、
 眠らせよう!」
(あ、一瞬スサノオが飲むの?とか思った?大丈夫です!彼は反省して成長しています!)
とうとうやってきたヤマタノオロチ。
図②
作戦通り、酒を飲んで、酔っぱらって、眠ってしまう。
●スサノオ
「今だ!」
ヤマタノオロチを退治することに成功!
この時、ヤマタノオロチの尻尾から、立派な剣が出てくる。
出雲で英雄となったスサノオ。
約束通り姫とも結婚。
心を入れ替えたスサノオは、アマテラスにその立派な剣を贈る。
図③
そして、スサノオは出雲でいつまでも幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。

hr

、、、といった具合です。

「なんでヤマタノオロチの尻尾から剣が出てくるねん!」
って、ツッコまないようにしてくださいね~
だってこれ、神話だから。

まとめ

ヤマタノオロチから出てきた剣が神器となります。
これで勾玉、鏡、剣の「三種の神器」が揃いました!
そう、天岩戸神話とヤマタノオロチ神話の二つは、
実は「三種の神器」誕生神話でもあるんですね~。

さて、スサノオがどんな神様なのかを見ていくと、
「スサノオってどんな神様やねん!」
「そらアマテラスも引きこもるわ!」
って思ってしまいますよね。

そして最大の謎が、
「結局、スサノオは何の神様やねん!」
ですよね。
実はスサノオは初め、海を治めていたと言われているんです。
ただ、素行が悪いだけに海は荒れまくって暴風雨も吹き荒れていたとか。
そして、犯罪を起こし、英雄となり、結婚するという神様なので、
荒ぶる海や暴風雨の神様・厄払いと縁結びの神様 だとされています。
そんなスサノオを祀る最も大きな神社のひとつが、
京都の、祇園祭を行っている八坂神社です!
八坂神社
祇園祭も疫病退散を目的に始まった祭りなので、スサノオの厄払いと関係がありそうですね。
厄払いをしたい方は、訪問を検討してみては?

スサノオという神様を見ていくと、
人生は何度でもやり直しがきくことを教えてくれているみたいですよね~。
皆さんも、スサノオのように過去に囚われず、前を向いて生きていきましょう!
そしたらいつの日か、英雄になってるかも。

アマテラスと和解した後、スサノオは出雲で暮らし始めます。
そして、スサノオの孫の、孫の、子どもが、「オオクニヌシ」です。

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