神話から見るリアルな古代史 出雲と繋がる古代伊勢

伊勢神宮以前の三重

三重の古代史と言えば、まっさきに伊勢神宮が浮かぶと思いますが、 このページでは伊勢神宮以前の三重を見ていきます!

出雲王国が日本の盟主だった時代(出雲・日向時代/弥生時代中期)、三重からも複数の集落跡が見つかっています。 津市の和遅野遺跡や片野遺跡などが大小的な遺跡として挙げられます。 ただ、どれも大規模ではないみたいなので、得られる情報は少なめです。

このページで特に強調して紹介したいのが、この時代の三重(伊勢)を治めていた人物についてです! その人物の名前は、伊勢津彦と言います。 この神様の父親は諸説ありますが、その一人が出雲のオオクニヌシです。 また、この後に神武天皇の軍から国譲りを迫られますが、長く先住していたので拒否したという逸話が 『伊勢国風土記』に伝わっています。 神武天皇に侵攻を受ける側と言う記述からも、伊勢津彦は出雲側にいた可能性は高そうですよね。

そう、伊勢国は伊勢神宮以前には出雲の影響を受ける国だったんです!

図①

また、伊勢にはもう一人、神話にも登場する有名な神様・サルタヒコの出身地でもあります。 ただ、このサイトでの解釈だと、サルタヒコがいつの時代の人物か判断するのが難しいので、 申し訳ないですがこのサイトでは深く追求しません。許してください💦

そして、出雲の影響を受けていた伊勢国ですが、 神武天皇が即位したことによって、支配者が大きく変わることになります。

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